Gymnastics News

競技会速報やリポートなど体操ニュース

2004/07/26

7月23日ロシア・チームがアテネに出発

ロシアの各オンライン・スポーツ・サイトによると、 アテネ五輪開幕20日前の7月23日夜、体操のロシア選手団40名がギリシャへ向けて出発した。 アトランタ五輪、シドニー五輪の際も21日前に現地入りして調整を行ったが、 今大会の開催地は前2大会とは環境も気候も大きく違い、猛暑が懸念されるだけに、 ギリシャに早く入る事で吉と出るか、凶と出るかは両極端な結果をもたらす可能性が大きい。 アテネとの気候差が大きいロシアにとって、現地の気候に早く慣れる事が必須条件となるが、 逆に体力を消耗する恐れもある。 また、男子団体で全種目エントリー予定だったポドゴルニーが怪我の為に急きょ代表から外れ、 代わりにドミトリー・バルカロフが代表入りした。 安定感のあるポドゴルニーが抜けた穴を残りのメンバーで何処まで埋められるかが鍵となるが、 女子同様にベテラン選手が代表の大半を占めるメンバー構成がどの様な結果をもたらすかが注目される。

2004/05/02 17:35

ポノル2冠、ロスも跳馬の女王に！

ヨーロッパ選手権の最後を飾るシニア種目別が終わった。 跳馬は6番目に登場したロシアのパブロワがトツプに立つ9.381を出し、 続くザモロドチコワも同点で1位に並び、 最終演技者のルーマニアのロスが貫禄の演技を実施、9.499を出して初の女王に輝いた。 段違い平行棒は接戦になり、最終演技者のホルキナが9.662を出して女王に！ 2位にはイギリスのトゥエドゥルが9.587るで続き、 ウクライナのクラスニャンスカが流れる様な美しい演技で9.562を出して3位に入った。 表彰式ではクラスニャンスカが涙ぐむ姿が印象的だった。 平均台はポノルが9.725と言う高得点を叩き出して貫禄の優勝を果たした。 台上で微動だにしない完璧な演技は、見ていてミスの予感すら感じなかった。 2位には同じルーマニアのエレミアが9.575を出して入り、 3位にはホルキナが9.325を出して食い込んだ。 ウクライナのクラスニャンスカは、途中大きくぐらつき点が伸びず惜しくも4位に終わった。 個人優勝したコジチは落下があり8.875で5位だった。 体操の花、床の女王には平均台に続き最終演技者だったポノルがゴメスを抑えて輝いた。 2位はゴメスが9.575で入り、3位にはイタリアのガルガーノが9.350で食い込んだ。 オランダのハルメスは、僅か0.025の僅差で4位に終わり、 着地ミスで点の伸びなかったヤロツカは5位に終わり、今大会個人種目でのメダルは果たせなかった。 近年、ミスの多い大会が増えているが、今大会は落下する選手も少なく、 緊迫した素晴らしい試合だったと感じた。 アテネの前哨戦とも言われるヨーロッパ選手権は、 ルーマニアの抜群の安定感とウクライナの躍進で幕を閉じた。 ジュニアの成長に目を見張るものがあるロシアだが、3ヶ月先のアテネには多くの課題を残した。

2004/05/02 13:55

ジュニア種目別、ルーマニア2冠！

ヨーロッパ選手権最終日、ジュニアとシニアの種目別が行われる。 10:30(オランダ時間)よりジュニアの種目別が行われ、 跳馬ではロシアのクリュキナが優勝、2位にはルーマニアのニストールが入り、 3位にはロシアのロジェチコが入った。 続く段違い平行棒で接戦を制したのは、イギリスのPUGHだった。 この種目を得意とするウクライナのズゴーバ、コスチュシェンコがそれぞれ2位3位に入り、笑顔が溢れた。 3選手とも甲乙付け難い素晴らしい演技を見せたが、 独創性と勢いのある演技をしたPUGHが0.025上回った。 続く平均台はルーマニアのスタンクレスクがキレのある演技を見せ1位に、 団体選では見事なまでの演技を見せたロシアのロジェチコは、 個人総合での落下が影響しているのか、1つ1つの技を丁寧にこなしている様に見えた。 しかし、ひねりや宙返りでの着台で僅かにぐらつく事が多く、得点が伸びず9.200で2位だった。 3位には個人3位のイタリアのフェラーリが食い込んだ。 最終種目の床、最終演技者のルーマニアのニストールが9.312を出して優勝、 続く2位にもルーマニアのイズバサが入り、 種目別だけでルーマニアは金メダル2つ、銀メダル2つを勝ち取る大活躍だった。 床の3位には、違う曲が流れて待たされたイタリアのマスリが勢いのある演技を実施し9.037で入った。 尚、シニアの団体Photo Galleryを下記アドレスで一部公開しましたのでご覧ください。 http://www.worldgymart.com/gallery/2004/2004amsterdam01.html

2004/05/01 18:00

ヨーロッパ選手権シニア個人総合

シニア個人総合のゆくえは最後まで分からない接戦だった。 予選上位選手が同組で演技する為、なんとも言えない緊張感が漂っていた。 跳馬の第1演技者ホルキナが高さが足りず失速、しりもちを着いた直後、 ソフロニエが影響される事なく9.300を出し、続いて跳馬を得意といるコジチが9.250、 そして跳馬の女王ザモロドチコワが9.437をたたき出して一歩リードした。 この後、この種目がネックとなる事の多いヤロツカが無難にこなして9.137、 第2種目のトップはソフロニエ、相変わらずのポーカーフェイスでさらりと9.425を出した。 ルーマニア選手の唯一の不得意種目である段違い平行棒だが、 ソフロニエの演技は流れる様に棒間を移動し、つま先まで行き届いた美しい線を出す姿は、 まさにサラリと言う言葉がとても似合う。 続くコジチは更に上を行く9.475を出してソフロニエと共に1位に並ぶ。 ザモロドチコワは苦手種目の段違いを無難にこなして9.125を出し、 続くヤロツカは、素晴らしい実施内容で9.562を出して跳馬の点を取り戻し、 1班の最終演技者ホルキナも9.537を出して上位選手を追い上げに掛かった。 平均台の第1演技者はコジチ、多少緊張が表情に表れていたが9.075を出し最終種目に望みを残し、 続くザモロドチコワが9.150、続くヤロツカは得意の平均台で今日も落下、8.387で優勝争いから脱落した。 続くゴメスも落下で嫌な雰囲気が漂ったが、ホルキナの演技はとても冷静で9.387を出し、 最終種目にメダルの望みを残した。 この時点で1位ソフロニエ、2位コジチ、3位ザモロドチコワ、 第1演技者はザモロドチコワ、キレのある演技で9.437を出し、 続くヤロツカは表情が硬く8.850に終わったが、 続くゴメスの演技は見事な内容で9.600を叩き出した。 続くホルキナの演技には観客から大きな歓声が上がり9.262を出し、この時点で2位に浮上。 そして、優勝争いをするソフロニエが先に演技を行ったが点が伸びず9.287、 コジチの演技次第でメダルの色が微妙になった。 そして、個人総合の最終演技者コジチの演技がスタートした。 その表情には若干の緊張感が漂っていたが、第2シリーズが決まった瞬間、表情が一転した。 得点が表示された瞬間、場内は割れんばかりの歓声が上がり、 コジチが劇的な逆転優勝を果たし<、彼女の目には笑顔と涙があふれ、チームメートが駆け寄った。

2004/05/01 16:55

コジチついに女王に！

ウクライナのコジチがシニアの女王に！ 近年まれに見る白熱した試合だった。 2位にはルーマニアのソフロニエ、ロシアのザモロドチコワが復活の3位。 予選トップのホルキナは、第1種目の跳馬でしりもちを着く大過失で出遅れたが、 残り3種目で追い上げ4位に入った。 ヤロツカは今日も得意の平均台で落下、 メダル圏外になったものの床を無難にこなして入賞を果たした。

2004/05/01 14:00

ジュニア個人はルーマニアが勝利！

ジュニア個人総合が10:30(オランダ時間)から行われ、 予選トップだったロシアのロジェチコを抑え、ルーマニアのニストールが優勝した。 ロジェチコは得意の平均台でまさかの落下、 その影響からか続く床でも着地がなかなか決まらず9.037、 彼女の実力とはほど遠い数字が2種目続き3位に終わった。 昨年の競技会から注目されていたウクライナのズゴーバは今日も元気がなく、 跳馬でまさかの8.400、得意の段違い平行棒では9.475を出し波を取り戻すかに見えたが、 続く平均台では何度も大きくぐらつき、最後は落下で7.950だった。 最終種目の床でも点は伸びず8.587で12位まで後退した。 優勝したルーマニアのニストールは、 ハデさはないものの安定した演技内容は素晴らしかった。 今日のローテーションは予選順位で組まれた為、 ロシア、ルーマニアとズゴーバ、2位に入ったイタリアのフェラーリが同組で演技、 やや緊張気味のロシア2選手や伏し目がちなズゴーバとは対照的に ルーマニアの2選手は落ち着き払った表情で、 淡々と演技を続けていると感じた。 また、順位的には11位と17位に終わったベラルーシ2選手は大きなミスもなく、 体線の美しさと表現力の豊かさには感動すら覚えた。 ジュニアと言う事もあり、難度的にはシニアにはほど遠いレベルの選手が多いものの、 表現力豊かで美しい演技をする選手の多さにヨーロッパのレベルの高さを感じた。

2004/04/30 21:25

ルーマニア優勝！

第1班スタートと言う採点上不利な位置にいたルーマニアが見事優勝！ ロシアはホルキナが個人予選をトップで通過する37.686を上げ、 ザモロドチコワも無難にまとめて4位通過の36.862をだしたものの、 パブロワが段違い平行棒、平均台と立続けに落下したのが最後までひびいた。 結局ロシアは3位に終わり、ウクライナが2位に入った。 ウクライナは3名すべてが得意とする段違い平行棒スタートで この日の種目チーム得点トップを叩き出した。 平均台では、スペシャリストのヤロツカがまさかの落下、 しかし、コジチが所々ぐらつきながらも無難にこなして9.512、 クラスニャンスカもいつもの自信あふれる演技ではなかったものの ガマンの演技を続け9.175を出した。 ロシアのパブロワは、平均台落下の直後には気丈な彼女が涙ぐむ姿が見られ、 最終種目の床でも、いつもの演技を取り戻す事ができず、 途中ぐらつく場面もあり9.200に終わった。 床の演技終了後、大きくなったはずのパブロワのうしろ姿が とても小さく見えたのが印象的だった。 ホルキナに関しては、テーピングもなく、回復力の高さに驚かされた。 完璧に調整された演技は見事の一言に尽きるだけに、 個人での巻き返しを祈りたい。 表彰式では、ルーマニア国歌がエンドレスで流れ続け 会場や表彰台の選手も爆笑するオマケ付きだった。

2004/04/30 17:50

オレンジ・パワー！

今大会は、団体4班を2つ分けてチケットを販売している為、 最終班を待たずに大勢のオランダのファンで会場が埋め尽くされつつある。 今日はオランダ女王の誕生日でオランダは祝日と言う事もあり多くのファンが集まった。 殆どのファンがオランダ・カラーのオレンジ色のTシャツを着ていて、まさにオレンジ・パワー炸裂 !!! 種目移動の音楽では会場全体が手拍子に包まれ、微笑ましい光景に穏やかな気分になった。 現在、第3班が演技中で、最終班は19:30(オランダ時間)より行われる。

2004/04/30 15:50

シニア1班でルーマニア貫禄の演技！

いよいよ注目のシニア団体の開幕です。 下位から演技を行う為、1、2班は活気のない試合運びになりがちですが、 前回のパトラスで団体出場を見送った強豪ルーマニアとゴメス率いるスペインがいきなり1班で登場。 ルーマニアにとっては苦手種目段違い平行棒からのスタートだったが、 当初エントリーしていたエレミアを下ろし、代わりにベテランのストロエスクを起用してきた。 高得点こそ出なかったものの、新鋭ソフロニエが9.450を出し波に乗った。 一方、平均台スタートのスペインはミスを連発。 この種目を得意とするゴメスも何度も大きくバランスを崩し、落下もあって得点が伸びなかった。 今回は久々にモロ選手の元気な姿が見られたが、体系が全く変わっていなくて驚いた。 ルーマニアの2種目目の平均台は素晴らしい実施だった。 エレミアがいきなり9.562を出し、続くソフロニエも9.562、 そして、最終のポノルが完璧な演技を見せ得点が表示された瞬間、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。 昨年のアナハイムで見た彼女よりも更に安定感が増し、自信に満ちていた。 平均台で価値点10点の9.700を出したポノルは、続く床でも9.662出し、跳馬9.337で演技を終えた。 これだけ高いレベルの選手をあえて4種目エントリーさせず、 ルーマニアは淡々と確実に点を重ねて頂点を目指していると感じた。 最終班に登場するロシアが、ピリピリした緊張感の中でルーマニアの壁を跳ね除けられるかが注目される。 写真は新着情報ページで速報版を見る事ができます。 http://www.worldgymart.com/topics/topics.cgi

2004/04/30 12:20

ジュニア最終班

他を寄せ付けない内容で連覇を果たしたロシア、床でのミスがなければ一人歩きに近い試合内容だった。 若手の伸び悩みが深刻な現在、ロシアの次世代は現段階でかなり高いレベルにあると言えるが、 ルーマニアは前回のパトラスでのレオニダやロス、エレミアと言った個性豊かな選手の出現… とまでは至っていない気がした。 逆に言えばロシアの選手は既にジュニアの域を超えているのかもしれない。 パトラス組が揃ってシニアで活躍するウクライナは、期待のズゴーバが今一つ調子が出ていない気がした。 他の選手も全体的に元気がなく、特に平均台で2人が落下、3人すべての点が加算される方式では、 余りにも大きな足かせになった。 個人総合の予選も兼ねる団体だが、やはりここでも1位のロジェチコが一人歩き状態で 2位が同じロシアのクリュキナ、3位、4位がルーマニア選手と言う順位で、 ジュニアでもロシアvsルーマニアと言う形になっているが、この2国の間に割って入る国が見当たらず、 3位以降は何処の国にもチャンスがあると感じた。 尚、最終班の写真は下記新着情報ページにて速報版を公開します。 http://www.worldgymart.com/topics/topics.cgi

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